フットサルというスポーツを知っている人は、どの位いるだろうか?
何人で行うかさえ分からない人が多いのではないか?
だがフットサルには2007年に全国リーグとなるFリーグが誕生している。そしてプロ選手も存在する。
本書はそんなフットサルという、まだまだ無名なスポーツで、プロとしてプレーしている選手の自伝小説だ。
その男の名は小野大輔。
一言で言えば、諦めない男だ。アマチュア時代、100円の菓子パンさえ買えなかった男だ。だが、全国リーグも無い中、その男はフットサルを続けた。大人になればなるほど、ただ夢を追うことの難しさを知る。
夢をとるか?生活をとるか?そんな自問自答の末、夢を諦めた人は少なくないばすだ。
実際、本書の中で小野大輔は、ただ好きなことを続けるということを否定している。
だが、なぜ小野大輔は諦めなかったのか?走り続けてこれたのか?そしてFリーグが誕生し、プロ選手になった今も、無名スポーツゆえの光と影の中、小野大輔は走っている。
そんな無名スポーツのプロ選手だからこそ、フットサルを知らない読者でも身近に感じることができる内容になると考え、今回本書を企画した。
夢を追う、そして夢を諦めた人にも読んで頂きたい。また、フットサルを知らない方々が、こんなスポーツもあるのだと知って頂くだけでも、フットサル界にとっては価値がある。
本書によって、一人でも多くの人にフットサルを知って頂き、フットサルをさらに広めたいと願っている。